「ハーヴェイ・ミルク」
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ハーヴェイ・ミルク [コレクターズ・エディション] [DVD] ←こうして本物の写真を見ると、 |
『ミルク』がまだまだ新作なので、ドキュメンタリーの棚にあった『ハーヴェイ・ミルク』(1984・米)の方を借りて観た。監督ロバート・エプスタイン、リチャード・シュミーセン。
えー、今回の記事はネタバレ全開です。
ドキュメンタリーだし、いいよね~? と、遠慮なく書かせていただきました☆
(以下、ネタバレ↓)
ハーヴェイ・ミルクは大卒後、海軍、証券アナリストを経て、ブロードウェイでプロデュース業を、その後ベトナム反戦運動に関わり、ゲイの解放運動へと至る。そして移住したサンフランシスコで、市政執行委員に当選。市長G・マスコーニと共にゲイだけではなくマイノリティ差別撤廃を働きかけたが、同じ委員である保守派のD・ホワイトによって、市長もろとも暗殺される。(allcinemaより抜粋)
まだまだ同性愛に対して保守的だった70年代。
サンフランシスコの写真店を経営していたハーヴェイ・ミルクは、’よりよい世界を作ろう’という使命に燃えていた!
いや~何かを成し遂げる人というのは、パワーが違うわ~
人当たりの良い笑顔でニコニコしながらも、あきらめず・根気強く・粘り強く、芯の強いミルク氏。
徐々に地盤を固め、三度目の選挙で見事に市政執行委員に当選。
だが精力的に活動していた矢先、任期わずか11ヶ月の時に同じ委員だった仲間に暗殺されて・・・
彼はゲイへの偏見を無くすことに多大な貢献をした人だと思う。
そして写真店のあったカストロ通りでは顔役で、とても皆に愛された人だったよう。
彼の氏を悼む人々によるキャンドルの行進・・・。優しい灯りがとても切ない。
陪審員が保守的な人物ばかりで占められたせいで、犯人側に有利な裁判となり、二人も殺したのに7年ぽっちというごく軽い刑に。(←「あまりに軽すぎる」と暴動がおきたそうです。)
「殺したのが市長だけだったなら、おそらく一生刑務所から出られなかっただろう」という言葉が非常に重い。
つまり、「ゲイを殺すのは良い事だ」との考えが根底にあったという・・・。
それ、何!?
そんな風に考える人間の方が怖いよ・・・
犯人は今作を観て、1985年(出所後二年足らずで)自殺したそうです・・・。
●● 私的、気に入った度・・・・・観てよかった(;;) ●●
☆☆ オススメしたい人 ↓ ☆☆
(アメリカで)同性愛を公表している人としては初めて公職についた人物、ハーヴェイ・ミルクに興味のある人。
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