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←向かって右下が主役のパントマイム役者バチスト。 どうしてもSMAPの草なぎ君に見えてしょーがない★
ガランス役の女優さん、観てて「あんまり若くない人だなぁ?」と思ってたら、なんとこの時47歳だそう(@@)。女はトシじゃ無い!(但し、美人に限る) |
以前雑誌で芸能人が好きな映画ベスト5を選ぶという特集があった。そこで、美輪明宏が第一位に選んでいたのが『天井桟敷の人々』(1945・仏)。一度観てみたいとは思いつつ、かなりの長編(195分)なのでつい先延ばしにしていた一本。やっと借りて観た。
監督マルセル・カルネ。出演アルレッティ(美人ガランス)、ジャン=ルイ・バロー(無言劇役者バチスト)等。
人間絵巻としてのボリューム感、横溢するロマンチシズム、純化された19世紀の風俗再現と、類を見ない、フランス人にとっての永遠の一作。
1840年代パリのタンプル大通り。パントマイム役者バティスト(バロー)は、裸に近い踊りで人気のガランス(アルレッティ)に恋をする。犯罪詩人ラスネールや俳優ルメートルも彼女に夢中だ。・・・(allcinemaより抜粋)
初めの方はどうしても古臭い感じがあるなーと思いながら観ていたが、どんどん面白くなってくる。人の心の動き、恋に落ちる様子というのは、いつの時代でも普遍的なものなのだ。
今作のワタクシ的見どころは、ウブなバチストがガランスを見つめる表情。
美人に笑いかけられて、急に眠りから覚めたようになる、一目惚れのバチスト。
偶然再会して、夢見ごこちなバチスト。
トントン拍子にキスをして、夢うつつなバチスト。
このキス・シーン、バチストは目をうっすら開けてガランスを見つめたまま。「これは夢か?夢じゃないのか?この人がホントに此処にいるのか???」とか思ってるのが手にとるよう
もーバチストってば!! いじらしくて可愛くてタマラ~ン!
純情を捧げるバチストだが、百戦錬磨で自由人なガランスは自分だけのものになってくれるわけもなく。二人のココロはすれ違う・・・
そんな二人のメロドラマ。後半もいよいよ切なさが募る。
そしてラスト。それぞれの人の立場になると、色々考えちゃうな~~
どの人の言い分もそれぞれ分かるだけに・・・。難しい★
映画は二人の恋愛以外にも、色んな人たちが登場。「男のプライドをかけた決闘」なども飛び出し、それぞれにキャラの濃い人物なので非常に興味深いものになっている。
純粋でロマンティックで、美輪明宏が一位に選んだのも納得。
私ももっと若い時に観ていれば、「好きな映画」のかなり上位に食い込んだと思う。名作の看板に偽り無しであった。
●● 私的、気に入った度・・・・・84~85点 ●●
☆☆ オススメしたい人 ↓ ☆☆
フランス名作に興味のある人。恋する描写・純愛モノが好きな人。
<オマケ>
バチストがガランスに言う。「君はなんて美しいんだ・・・
」
それに答えるガランスのセリフが「イキイキしてるからよ
」
・・・それは謙遜なのか? (?_?)
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