原作がとても良かった『ラブリー・ボーン』(2009・米/英/ニュージーランド)。試写会が当たったので観に行った。
監督ピーター・ジャクソン(『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ等)。
出演マーク・ウォルバーグ(父)、レイチェル・ワイズ(母)、シアーシャ・ローナン(スージー)、スーザン・サランドン(祖母)、ローズ・マクアイヴァー(妹リンジー)、スタンリー・トゥッチ(Mr.ハーヴィ)等。かなり期待しての鑑賞。
原作を読んだ時の記事はコチラ。
わずか14歳で残忍なレイプ殺人犯の犠牲となり天国へと旅立った少女が、崩壊していく家族に魂を寄り添わせ、その再生を見守る中で自らも悲劇を乗り越えていく姿を、優しい眼差しでファンタジックかつサスペンスフルに綴る。(allcinemaより抜粋)
結論:映画が原作を超える事は滅多に無い。
スミマセン、いきなり否定的な事を言ってしまいましたが、映画だけを観れば良い出来ではあったと思います。この世とあの世の境目のビジュアルなどは”映画ならでは”のものだし、原作の世界観も壊されてはいなかったと思う。
ただ、やっぱり原作のほうが素晴らしいのです。もっと色んな事が描かれているのです。
(映画では「妹の成長」と「ママ関係」がほぼ省略されていた。まあ2時間でこれを盛り込むと散漫になる、というのは分かるけど・・・★)
スージーの事件に焦点をあわせた分、サスペンスっぽさが強い気がしました。
とか言って~。
オープニングの幼いスージーとパパのやりとりで、すでにウルウルきちゃってたんですけど(;;) あれはたしか原作には無い場面だった・・・。
スタンリー・トゥッチは『プラダを着た悪魔』のナイジェルと同一人物とは思えない役!! おばあちゃん=スーザン・サランドンはイイ味だしてました(^^)
●● 私的、気に入った度・・・・・81点(←80点に、冒頭の映画独自の場面で1ポイント+) ●●
☆☆ オススメしたい人 ↓ ☆☆
サスペンスとファンタジーと、両方好きな人。
(以下、若干ネタバレ有り。要ドラッグ)
映画では、スージーが殺される時の様子はうまく省いてある。これは万人受けするように(←PG-12とかのレイティングの関係)かな。
それと、事件担当のレン刑事(マイケル・インペリオリ)がとっても感じのいい二枚目だったのに、ママとの絡みがなくて残念~~
(↑原作では二人は情事を・・・。そんなナンダカンダもあってママが家出、という流れになっている。映画だけ見た人は「なんで突然、家出?」と思うのでは?)
ラストは、オバアチャンと天国で出会って欲しかったな~☆
それと~一番言いたい事は~・・・。
映画では、原作の”成長物語”部分がスッポリ抜け落ちてるせいで、「素敵な話だった!良かった!」感も失われたような気がする。そのせいで、誰にオススメな映画なのか、よく分からない。コレ観た人、喜ぶか?
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