「ブラインドネス」・・・81点
注:今回は映画のレビューというより、本との違いについての記事です。
本「白の闇」の記事はコチラ
原作「白の闇」がそれはそれは面白かった『ブラインドネス』(2008・日本・ブラジル・カナダ)を観に行った。監督フェルナンド・メイレレス。出演ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、アリス・ブラガ、伊勢谷友介、木村佳乃、ガエル・ガルシア・ベルナル等。PG-12。
ある日突然、目が見えなくなる奇病が蔓延し・・・
ストーリーは「展開早いな」とは思うものの、ほぼ原作のまま。感想は・・・「そのまんまやったな。」(´д`)映画だけ観れば悪くは無いと思うけど、先に全部読んで知ってたから驚きも無い★
でもあえて言えば、やっぱ本の方が数段凄かった。いつ終わるとも分からない絶望感、終末感、無秩序で混沌とした、恐ろしく暴力的な世界に放り出された無力感・・・
映画になると、全部を2時間に納めなきゃいけないから、その辺がさっさか進んでいく★ 絶望感に浸りきる前に次の展開がきちゃう。その違いは大きい。
医者が病院内で情事(という言い方はふさわしくないけど)するくだりも、女の方が「ゴメンナサイ、つい・・・」みたいなセリフを言うのだが、
「つい」じゃないっつの!!!
それはもっと圧倒的寂寥感、人間の尊厳はもとより自分が人間であるという所までがぐらついたが故にきた行為だったわけでしょ?!(えーと、ボーさん、違いましたっけ)
映画で一番「おお!」と思ったのは・・・
オープニングのぼや~んと白い画面でした☆こういうのは映像の方が得意分野なんだな^^
●● 私的、気に入った度・・・・・81点(でも映画だけを観てたら85点くらいいったと思う) ●●
☆☆ オススメしたい人 ↓ ☆☆
極限状況での凄惨な人間模様を描いた作品に興味のある人。
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コメント
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早速、お邪魔ですw
医者の情事にかなり力入ってますなぁ~(^^A
いや、でも判る!判る!
ふざけんなーーーーー!
だよねェ~。奥さんがちょっとだけ、噛み合わなくて
ちょっと他の女性に優しくされたからって、奥さんがすぐにでも
気づきそうな場所で、あんな事するか~~~~!
あー私もなんか頭にきたー(爆
投稿: ぴーち | 2008年11月25日 (火) 20時39分
★ぴーちさんへ------------------------------★
他は原作のままという印象が強かっただけに、
あそこだけ「ん?そんな事いう?」とひっかかって★
原作だと確か病室で(てことは皆が周りにいるのに)やっちゃうんですよ~
そこまで追いつめられてぐっちゃぐちゃになった精神状態って事なんですよ~
「つい」なんて軽いノリじゃ無いんです。( ゚皿゚)ムキーッ!!
投稿: わさぴょん | 2008年11月26日 (水) 06時40分
<極限状況での凄惨な人間模様を描いた作品に興味のある人>
って私のもっとも好きな映画です。
こっちを観れば良かったです。失敗しました。
「1408号室」を観てしまいました(期待ほどではなかったし)。
極限状態といえば「ミスト」「ナイトオブザリビングデッド」みたいなのが、観たいです。
予告編で観ると状況は想像できますが、
それ以上の何かがあるのですね。
面白そうですけど。
週末に観られたらいいけど
「デスレース」が始まるし・・・。
投稿: ワトソン | 2008年11月26日 (水) 08時00分
わさぴょんさん、観に行ってきたんですね~
これは、内容も面白そうだし、出演者もいいし、
すごく期待してます。(DVDが出るのを(≧∇≦)ノ彡☆)
絶望感ばかりなのかしら、希望はあるのかなあ。
そのあたり、観るのが楽しみ。
原作と比べると、ほとんどのものは原作のほうがいいですよね。
時間に限りがあるから、描き切れないでしょうね。
投稿: YAN | 2008年11月26日 (水) 16時23分
★ワトソンさんへ------------------------------★
目が見えなくなることが恐ろしいのではなく、
秩序が無くなってしまう事が恐ろしいのです。
『ミスト』とはまたちょっと違って、
他人の視線というものが無くなった事に起因する、人としての尊厳を失う恐ろしさ等が描かれていたように思います☆
『デスレース』かぁ~。ワトソンさん悩みそう!^^
★YANさんへ------------------------------★
原作の方が良いのは、仕方の無い事なのかもですね☆
きっとYANさん、深いレビュー書きますよ~!!
DVDは、私の予想では来年4~6月あたりレンタル開始かと。(←根拠無し)
投稿: わさぴょん | 2008年11月26日 (水) 19時30分
おお! さっそく観てらしたんですねー!
私も、原作そのままだな~と感慨が湧かないんですよね。映画感想になってるんだか、なんだか。
あのエッチシーンは、シチュエーション的に変でしょう。見つかる可能性が大だし。映像化は、本を読むのと違って、はっきりと目で見て確定されちゃうから、注意して作らないと、いかん!
あ、これ、自分の感想文に追加しとこうかな。(笑)
投稿: ボー | 2008年11月27日 (木) 08時18分
追伸:そうそう、あのエッチは原作ほどの深みもないしね~。
投稿: ボー | 2008年11月27日 (木) 08時20分
なるほどHシーンだけで盛り上がるとは、
これは観ないと始まりませんね(^^;
「ミスト」の原作でも同様な状況で
Hシーンがあったけど映画ではカットされてました。
今作ではどうしても必要だと思ったのでしょうね。
監督のサービスだったのかも(^^;
投稿: ワトソン | 2008年11月27日 (木) 10時18分
★ボーさんへ------------------------------★
ね~、感慨もなんにも感じなかった(´д`)
でもまあ面白くないわけじゃないから80点で
伊勢谷友介の低音ボイスで1点追加。
Hシーンもなんか普通に出来心っぽくさらっと流されてたし、
全体的にやっぱ本より浅いんですよね~
★ワトソンさんへ----------------------------★
い、いや、決してHシーンに目を見張るものがあるわけではないんですが^^;
そういえば「ミスト」の原作にHシーンありましたね!
映画では良き父親としてのイメージを優先するために省略したのかな~。
投稿: わさぴょん | 2008年11月27日 (木) 18時38分
これは見よう!って思ってますが…行けるのかしら^_^;
極限状態の人間ってさぞ怖いだろうな~って
予想が付くとこがまた怖い気もします…
投稿: 夢眠 | 2008年11月27日 (木) 20時28分
★夢眠さんへ---------------------------★
夢眠さんも最近お忙しいんですね~
もう師走になりますしね~(関係無い?)
秩序が崩壊した途端、ファシストと化してしまう人間もいる事が恐ろしかったです・・・
投稿: わさぴょん | 2008年11月28日 (金) 22時35分
これはすごく観たい作品なので記事ほとんど読まずにコメント書いてます~スミマセン~ヾ(;´Д`A
大好きなガエル・ガルシア・ベルナルが出演してるので楽しみです♪
前にわさぴょんさんがこの原作を読んだ記事を書いていてその原作も読みたいです~☆
投稿: アイノワ | 2008年11月30日 (日) 22時58分
★アイノワさんへ------------------------------★
ウンウン、是非そのめでお確かめを!
先に読んだほうがいいか・・・
いややっぱ観てからのほうが映画を楽しめるかも・・・
投稿: わさぴょん | 2008年12月 1日 (月) 07時15分
こんばんは♪
こちらの作品は是非劇場で鑑賞したいのですが、
なんと、地元の映画館では上映されてませーん。。。
『トロピック・サンダー』も。
原作の「白の闇」は読んでますので、
わさぴょんさんの“ほぼ同じ”のご感想で安心しましたー☆
後は出演者さんたちの極限状態の演技が
すっごい気になります(^^ゞ
投稿: 猫人 | 2008年12月 2日 (火) 23時43分
★猫人さんへ------------------------------★
猫人さんの地元では一体何が上映されているのでしょうか^^;
王道の東映邦画、みたいなのかな?
ちなみにこの日観に行ったシネコンで一番混んでたのは
「プリキュア5」でした(´д`)
そうそう、内容は本とほぼ同じなので、もう観なくてもいいくらいです・・・
っていっても、読んだら映画化も観たくなるんですよね~
投稿: わさぴょん | 2008年12月 3日 (水) 06時56分
こんばんは~
おっと、原作を先に読まれてましたかぁ?
なんだか、読んでみたくなったんですよね。
もっと、怖い感じなのね。
しかも、糞尿まみれだったり。(^◇^) ケラケラ
映画の原作は、後から読むパターンが多いかな?たぶん、原作の方が面白いんじゃないかって思うから。
これ読みたいって買いに行くと、決まって無いという目に、よくあうのが難ですよぉ。同じこと考えてる人、多いんだろうなぁ。ちぇっ
投稿: ちゃぴちゃぴ | 2009年4月 4日 (土) 01時07分
★ちゃぴちゃぴさんへ------------------------------★
原作はかなり分厚いけどスッゴク面白いのでオススメです~♪
そうそう病院内はもっと汚くて、白と言うより茶色なイメージ^^;
映画と原作を比べると、原作の方が面白いことが多いのは
もう仕方の無いことなのかもですね~
映画のほうが面白かったのってあるかな?
う~ん、『キャリー』とか?(あれは読みにくかった・・・)
投稿: わさぴょん | 2009年4月 4日 (土) 13時13分
わさぴょんさんこんばんは~
あらーそっちのHにお怒りでしたか・・・
えらく盛り上がっとーし
「つい」ってのはまぁ本心だろよ(笑)
それよりさぁ
奥さんが「いいの私が悪いのよ」って言ったさ・・そっちの方が気になる
まぁ、もう怒る気力もないかな
あの奥さんは施設内にいた時は、怖くなかったんだけど
外に出てからが怖かったよー
スーパーの場面とか
最後に出てきてた犬はさぁ
目が見えてたんじゃないかな?
投稿: 雨里 | 2009年7月18日 (土) 22時52分
★雨里さんへ------------------------------★
旦那がサングラスの女に手を伸ばしたのは
奥さんに全ておんぶに抱っこで自分の存在価値が見出せなくなって
それを同じような彼女と分かち合ったというか。
簡単にいうとそんな感じ。
奥さんの「いいの私が悪いのよ」はね、だから「私は彼の気持ちを分かってあげられなかった、だから仕方ない」って部分があったと思う。
辛いけどね・・・自分だってギリギリで頑張ってるのに。
女性達が行くシーンは、反対意見もモチロン出たんだけど
「それはキレイゴトで、行かなきゃ餓死する」って結論で結局行ったんですよ。
でもね~やっぱもっと早く行動を起こしてればって気はしますね~
ただ彼女もごくフツーの女性だし、そこまで急に(殺人とか)頑張れなかったのかな~
そういえば犬は目が見えてたのかな?
見えなくても、嗅覚でほぼなんとかなるような気もしたり☆
それと~
守衛が見える位置まで出て行ったら射殺、って決まりがあったんで
なかなか出て行けなかったんだと思います☆
投稿: わさぴょん | 2009年7月19日 (日) 08時47分
原作と映画はほとんど同じなんですか。
って事は、この作品はわさぴょんさんの言う通り、
「極限状況での凄惨な人間模様を描いた」だけの作品なのか。。。
「だけの」って言うのもおかしいか。
これまでにもそのような作品はあったけど、
これはまた違った形で見せたって事なんですね。
私が着目した点はちょっと外れてた~(^_^;
投稿: YAN | 2009年8月 1日 (土) 17時16分
★YANさんへ------------------------------★
ストーリー展開は同じなんですが、
もっと奥深くにあるモノが映画では描けてないといった方が正しいかな★
いわゆる行間を読む、みたいな。
原作には政治的・社会的な暗喩があるそうです。(たしかあとがきにそう書いてあった)
私にはソコまで深く考えませんでしたが^^;
作者の国・ポルトガルの政治動向に明るければ
その辺も読み解けたのかもしれません☆
投稿: わさぴょん | 2009年8月 1日 (土) 19時59分
やっと観ましたよ~☆
しかし・・・期待しすぎたのが悪かったのか、ただ単に人間の凄惨な状態をずっと長回ししてるだけっていう風にしか感じなかったデス。。
ガエル氏も今回は今までで一番性格悪い役だし~(え?そこ?笑)
極限状態の登場人物の心情を全く分かち合えなかったので、原作はきっともっと掘り下げているんだろうなぁ♪と思いました。
私も良かったところといえば「え?何?何が起こるの~?」っていう白い画面のみでした(;゚∇゚)/
わさぴょんさんは、情事のとこでムカっときたんですね!たしかにムカっとします~。
私は元々盲目の腹黒いオッサンが一番イラっとしました~!
投稿: アイノワ | 2009年10月27日 (火) 22時49分
★アイノワさんへ------------------------------★
ガエル君は性格悪そうでしたね~^^;
あの歌を歌うトコなんて、あーあんなヤツいるいる(# ゚Д゚) ムッカー
たしかに、酷い場面の長回し的な作品でした★
なんていうか、原作の方はその意味(背景?)も細かく書かれてるけど
映画だと、その結果の表面的な現象をなぞっていくだけなので
ちょっと深みがなくてただの汚い描写になっちゃったかな、
という気がします。(←一応フォローしてみた)
こういう状況では、もともと見えなかったというのはすごい強み。
それが悪い方向に活かされて、ジンワリ恐ろしい人物でした><
投稿: わさぴょん | 2009年10月28日 (水) 07時02分