「パフューム ある人殺しの物語」・・・83点
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パフューム ある人殺しの物語 ←こんな場面は無かった。 |
147分の長編なので、つい先延ばしにしていた『パフューム』(2006・独・仏・スペイン)をやっと観た。監督トム・ティクヴァ(『ラン・ローラ・ラン』等)、出演ベン・ウィショー、アラン・リックマン、ダスティン・ホフマン、レイチェル・ハードウッド等。PG-12。
天才的な嗅覚をもつ男が、理想の香り(を保存する方法)を求めて、殺人を重ねていく。ジャン・バティスト・グルヌイユの一生を描く。
冒頭にかなりグロイ描写あり。昔パリの街はかなり臭かったそうですが、その描写がかなりエゲツナイです。魚市場で産み落とされたグルヌイユ。その繊細な鼻に、その悪臭は、大丈夫だったんでしょうか☆
で、彼が一番「いい匂い~!!」と思ったのが、花でも香水でもなく食べ物でもなく、美しい女性の体臭。この時点で「?」。
終盤、究極の香水を作る仕上げに、街一番のきれいなお嬢さん(金持ちの一人娘)が狙われるわけですが、それに気付いた父親が娘を連れて逃げまくる。それを犬並み(それ以上か?)の嗅覚で追いかける。鼻、大活躍。
そしてお父さんが『(街の有力者と)結婚しろ。それしか助かる道は無い』みたいな事を言う。「???」。純潔でない娘さんたちも殺されてますけど? グルヌイユにとってそんな事は重要では無いのです。
そしてクライマックス。世界が彼にひれ伏す・・・。この描写は私の想像を越えていました。なんかオモロ過ぎるんだけど。ここ笑うトコ? 笑っていい??
えーっと。これコメディでしたっけ。
●● 私的、気に入った度・・・・・匂いフェチの極み。 83点 ●●
☆☆ オススメしたい人 ↓ ☆☆
ちょっと他には無いような種類の作品を観たい人。色んな意味でキツイです。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
香りを映像で表現する~ってフレコミでしたが、
臭い匂いも表現されてたかも(笑)
こんなに上映時間が長かったんだ~って改めて思いました。
確かに他に無いような作品ですね。
投稿: 夢眠 | 2008年3月 6日 (木) 08時54分
こんにちは~
天才にはこういうタイプの人が多いみたいですね。
強い集中力があり、他人の事は眼中に無いし、
目的のためには常識を超越していて、
対象以外は無頓着で気にしないような・・・。
LASTが気になりましたが、面白かったです。
投稿: ワトぴょん | 2008年3月 6日 (木) 10時39分
こんにちは!
え~笑えるんですか~?意外だわ。
それに2時間半とはかなり長いんですね。
これ、前にレンタルしたけど、観られなくて返却しました。
観たいからまた借りに行かなくちゃ。
2度目に借りると、店員さんが必ず「以前にも借りられましたよ」って
一応確認って事で言ってくるんですよね~
それがいやなのよね。。。
投稿: YAN | 2008年3月 6日 (木) 17時54分
夢眠さんへ----------------------------------------*
良い香りも悪臭も、かなり効果的に映像化されてたと思います^^
長さはそれほど気になりませんでした。
実は途中、ちょっとだけ睡魔に襲われたけど☆
ワトぴょんさんへ-----------------------------------*
まさに天才ですね。
お手本になるような人がいない唯我独尊な存在なので
一線を超えてしまうと、もうどうにも止まらない・・・
この人は結局幸せだった事はあったんでしょうか。
神は(もしいるなら)何のために彼にそんな才能を与えたのでしょうか。
YANさんへ--------------------------------------*
いやぁ~あの場面はねぇ~。
グルヌイユの表情&ジェスチャーが、ギャグすぎてもうタマリません。
「以前にも」。それは見たことあるのを間違えて借りないように
親切で言ってくれてるんでしょうけどねぇ~・・・
今度言われたら「これ大好きなんで!」と言ってみる?^^;
投稿: わさぴょん | 2008年3月 6日 (木) 18時33分
この映画は以前、私もブログで取り上げていたので、あらためて自分の記事をチェックしてみました。
「珍品映画」と書いてありました。
たぶん、いい意味で。
「文芸映画」のようでもあり、「トンデモ映画」のようでもあり。
「崇高」なようでもあり、「下世話」なようでもあり。
とりあえず、新感覚かな?。
投稿: セス | 2008年3月 6日 (木) 23時16分
こんばんは!
最後のシーンは、映画館で鑑賞した人は圧巻だったでしょうねww笑っちゃうかも。。確かに^^
ここでもやっぱり、アラン・リックマンはこういう役が似合います。ダスティン・ホフマンは顔が白浮きしすぎ。。
白猫ちゃんがかわいそうでした~。
投稿: ぴーち | 2008年3月 6日 (木) 23時34分
劇場でみましたー
笑うシーンはかなりありましたが、最後のあのシーンは腰が抜けて笑えませんでした・・というか
あの時のグルちゃんはかわいそうでしたの私・・・・
やっと周りの人が自分に注目してくれたと思ったのに、ハンカチが飛んでった瞬間にそれは自分でなく、香りだった
映画のグルちゃんはかなり純粋に書かれてましたが、原作のグルちゃんは邪悪です!!すべて計算済み
投稿: 雨里 | 2008年3月 6日 (木) 23時41分
セスさんへ----------------------------------------*
あうっセスさんとこに記事あったとは。そんな時はできればTBしてってほしいな~
セスさんとこのブログ内検索、使いにくくて^^;探しにくいんですよ~
でもやっぱり同じ様に「珍品」と思われたんですね☆
ぴーちさんへ--------------------------------------*
そうそう、ダスティン・ホフマン、白く塗りすぎ!
上流っぽさ(もしくはその時代遅れ感)を出す為なんだろうけど
なんか変だったよね~^^
それに、ネコチャンの匂いを取り出してどうするつもりだったんでしょうね~
雨里さんへ----------------------------------------*
そうかー、映画館で観ると腰が抜けるか~、あり得る・・・
私は皆がハンカチを追うシーンは、
「私の作り出した香りで皆一喜一憂しおって!ヌハハハ!」って風に
とまどいつつも気分良いんじゃないかな~と感じました。
でもその後雨里さんも言うように、やっぱちょっと虚しくなって
あのラストにつながったのかな~と。
原作では邪悪なのか・・・救い様なしだね(´д`)
投稿: わさぴょん | 2008年3月 7日 (金) 07時06分
これねえ~。
思い返してみると、ユニークな映画だったと思います。
終わり方も面白いし。
ベン・ウィショーって、その後、活躍してるんでしょうか…。
投稿: ボー | 2008年3月 8日 (土) 00時59分
ボーさんへ----------------------------------------*
ユニークですよね~。私は好きです^^
ラストもこうくるとは思いませんでした。
ベン・ウィショー、この時初めて知った俳優さんですが、その後も聞きませんね~
どっちかっていうと、脇役で光りそう☆
投稿: わさぴょん | 2008年3月 8日 (土) 07時09分
面白そうですね!ラン・ローラ・ランは大好きなので観たいです~♪グロいってどんなレベルのグロさなんだかとっても気になりますが、2時間半に耐えられるか微妙~☆観る価値ありそうだから頑張ってみようかなと♪
ところで、グルヌイユって単語はフランス語で蛙って意味です☆苗字が蛙さんって(笑)
投稿: Mimi | 2008年3月 8日 (土) 20時36分
Mimiさんへ------------------------------------*
私も「ラン・ローラ・ラン」大好きです♪
へー、蛙なのか~
グロイのは”魚の内臓とかグチョグチョ”の生臭そうな感じ。
そんなトコで”スポーン、ビチャ”と産み落とされる蛙氏^^;
ま、それは冒頭だけなんで平気かな?
是非がんばってみて^^
投稿: わさぴょん | 2008年3月 9日 (日) 08時47分
やっと観ました。好きな感じでした、これ。
ラストは私の想像もやっぱり超えていて、笑いそうでもあったけど、
よくこんな撮影をやったもんだと、変な感動がありました。
究極の香水を作るために、グルヌイユは純潔の女性を狙ってましたよ。
売春婦がやられたのは、まず脂を塗る方法を実験するためでした。
とにかく、すんごい映画で圧倒されましたよ。
内容に反して音楽が格調高かったですね。
投稿: YAN | 2008年3月23日 (日) 17時29分
YANさんへ----------------------------*
良くも悪くもスゴイ作品ですよね^^;
何だかんだ言って、私も好きです~♪
そうか、途中からはみな純潔の娘さんだったか・・・
それも匂いでかぎ分けたんでしょうね^^;
いかにもこのネタで「最凶○○伝説」とかにパロディされそう。
結婚式にやってきて「この娘はダメ」「これも違う」など尼さん達も含めさんざんダメ出ししたあげく、オールドミスの老婆を連れ去る・・・とか。
投稿: わさぴょん | 2008年3月24日 (月) 07時17分
最初のほうのシーン、観れなかった
なんか吐きそうで・・
最後、アレなに?
彼のこと天使とか言って、服脱ぎ出して。
不思議な映画でした。
離島のかめチャン改めました!!
投稿: となりのかめチャン | 2008年4月13日 (日) 21時58分
となりのカメちゃんへ----------------------★
今日から近いですね~^^またヨロシクです♪
最初の方は無理でしたか^^;
まさに悪臭漂うって感じだったもんね★
最後のアレは・・・
まあ、皆をオカシクさせるようなスゴイのを作っちゃったって事かと。
投稿: わさぴょん | 2008年4月14日 (月) 07時03分
たまにはしっとりした作品でも見るかと思って借りたのですが…しっとり系ではなかったな(笑)
最後のアレは、ほんと予想外でしたね。わたしも笑うとこなのかどうか悩みました。翌朝気まずそうに帰っていくところが何とも…。映画館で見てたら一人でプルプル震えてただろうなぁ。
あの香水ってフェロモンだったのかな~?よく雑誌の後ろの方の広告にのってるやつ…。
投稿: かえで | 2008年8月23日 (土) 22時57分
★かえでさんへ------------------------------★
そうそう、みんな気まずそうなの!^^;オガジ~
そこは妙に現実味があったりして。
いわゆるフェロモンなのかなぁ。
それのめっちゃ濃い~ヤツかも。
投稿: わさぴょん | 2008年8月24日 (日) 11時04分
こんにちはー♪
画面から今にも匂ってきそうな作品でしたね!
アラン・リックマンとか、ダスティン・ホフマンも
独自のオーラが出てましたー♪
(白塗りは塗りすぎ…)
匂いをテーマにした作品は、
後にも先にもコレ一本だと思います(^^ゞ
投稿: 猫人 | 2008年12月 5日 (金) 10時02分
★猫人さんへ------------------------------★
あの白塗りもキツかったですね^^;
あれは「時代遅れの調香師」って事を強調したかったのかな~と。
匂いといえば、昔ジョン・ウォーターズ監督の、
映画館で「こすると匂いが出るシート」を配って
画面に表示される番号(1~10くらいだっけ)にしたがって順番にこすっていくと
ストーリーに応じた香りが楽しめる、という映画があったそうですよ☆
でも映像で匂いを表現しようとしたのは、この『パフューム』が初めてかも~
投稿: わさぴょん | 2008年12月 5日 (金) 19時07分